更年期症状について(治療編)
2025/01/15
更年期の症状についてはこちらの記事を参考にしてください。更年期症状は個人差が大きいため全ての人に医療機関での治療が必要というわけではありませんが、「誰もが
通る道だから仕方ない」と治療を諦めたり、症状を我慢する必要はありません。
更年期の世代は仕事のこと、パートナーのこと、親のこと、子供のことと人生の節目が重なるイベントを多く経験する時期でもあります。ストレスの高い日々は更年期症状がより強く出る場合もあります。
自分のことは後回しにしてしまいがちですが、できるだけ十分な睡眠、無理のない範囲での適度な運動を心がけ、エストロゲンの減少に伴い減少する骨量のためにカルシウムやビタミンDを豊富に含む食事を摂ることをお勧めします。
病院で行う治療としては、ホルモン補充療法(HRT)があります。ホルモン補充療法(HRT)は、エストロゲンやプロゲステロンを補充してホルモンバランスを整える治療法です。ホルモン製剤には塗るタイプ、貼るタイプ、飲むタイプなどいくつかの形があり、医師と相談して選択していきます。
ホルモンを使わずに、抗うつ薬や抗不安薬、または漢方薬などの対症療法で症状を和らげる方法もあります。
閉経し女性ホルモンが低下すると今までエストロゲンで守られていた骨や心血管系、脂質などが変化していきます。
閉経を迎えた後も、骨や心血管系の健康を保つために定期的な健康チェックが重要です。当院では自費健診として超音波骨密度の検査や採血なども行っています。詳細はこちらをご覧ください。
更年期は自然な身体の変化ですが、症状が生活に支障をきたすこともあります。症状がつらい場合は、保険適応で
行える治療の選択肢がありますのでご相談ください。